AMRコーポレーション、2009年度第3四半期に3億5,900万米ドルの純損失を計上
特別項目を除いた第3四半期の損失は2億6,500万米ドル、前年同期は3億7,400万米ドルの損失
第2四半期末以降に約50億米ドルの流動性と資金を調達、
ネットワークと機材の強化も発表
直近の課題への対応と長期的な成功の実現に向け態勢を整備
米国テキサス州フォートワース発(2009年10月21日)― アメリカン航空(本社:米国テキサス州フォートワース)の親会社であるAMRコーポレーション(同、以下AMR)は、2009年度第3四半期の決算を発表し、純損失を3億5,900万米ドル(一株あたり1.26米ドル)と報告しました。この業績には、特定の航空機の売却、およびリースしているエアバスA300型機のリース満了に先立つ退役に伴う約9,400万米ドルの臨時費用が含まれています。これらの臨時費用を除外した場合、2009年度第3四半期の損失は2億6,500万米ドル(一株あたり0.93米ドル)でした。
今第3四半期の業績に対し、2008年度第3四半期は3,100万米ドル(希薄化後一株あたり0.12米ドル)の純利益でした。この前年同期の業績には、American Beacon Advisorsの売却による4億3,200万米ドルの利益、および輸送能力削減に伴う退職および機材関連の臨時費用2,700万米ドルが含まれていました。これらの臨時費用を除外した場合、AMRの2008年度第3四半期の純損失は3億7,400万米ドル(一株あたり1.45米ドル)でした。
AMRは今第3四半期中に、直近の課題に対処すると共に長期的な成功を実現するため、大規模な資金調達とネットワークおよび機材の更新を発表しました。第2四半期末以降に一連の金融取引を発表し、それを通じて約50億米ドルを流動性追加と新規航空機材のための資金として調達しました。また、ハブ都市におけるリソースの集約のためのネットワーク強化と、追加の機材更新および入れ換えも発表しました。
完了した金融取引は次のとおりです。
- 流動性強化ならびに過去に発注したボーイング737型機の納入に合わせた資金調達として、EETC(Enhanced Equipment Trust Certificate)の公募により5億2,000万米ドルを調達。
所有航空機材を担保とした負債の第三者割当により2億7,600万米ドルを調達。この調達資金は第4四半期に入って受領しており、2009年10月15日に満期を迎えたAMRの1999-1 EETCのリファイナンスに使用。
AAdvantage™フリークエントフライヤーマイルのCitiへの事前売却により10億米ドルを調達。
- 所有航空機材を担保としてGE Capital Aviation Services(GECAS)との間に2億8,200万米ドルの借入枠を設定(このうち約5,500万米ドルを除く全額はAMRの2009年度第3四半期の現金および短期投資残高に組み入れ)。
- 過去に発注済みで2010年と2011年に納入される予定のボーイング737型機を対象とし、GECASから16億米ドルのセールス&リースバック取引のコミットメントを獲得。
- AMRの普通株および6.25%の転換権付き優先社債の売却により8億6,000万米ドルの現金を調達。
- 所有航空機材を担保とする負債の第三者割当により4億5,000万米ドルを調達し、アメリカン航空のタームローン与信枠をリファイナンス(2009年10月9日に完了)。
ネットワークと機材に関する発表は次のとおりです。
- フライト数と目的地を追加し、またダラス/フォートワース、シカゴ、マイアミ、ニューヨーク、ロサンゼルスへのリソースの集約を行いながら、主力市場以外での収益性の低いフライト廃止により2010年の輸送能力を横ばいに維持することを計画。2010年夏期のスケジュールを2009年および2010年冬期と比較した場合、シカゴには57、マイアミには23、ダラス/フォートワースには19、ニューヨークとロサンぜルスには合わせて11のデイリーフライトを追加予定。
- アメリカン航空に納入が予定されているボーイング787型機について、GEのGEnx-1B 74/75エンジンを採用することに合意。
- 地域航空会社のアメリカン・イーグルについては、25機のボンバルディアCRJ700型リージョナルジェットにファーストクラス・キャビンを追加し、また2010年半ばに納入開始予定の22機のCRJ700型機購入オプションを行使する趣意書をBombardier, Inc.との間に締結することによって商品力を高める計画を発表。これらの新しいCRJ700型機については完全に資金調達を行える予定。
AMRコーポレーション会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)のジェラルド・アーピィー(Gerard Arpey)は次のように述べています。「弱体化したグローバル経済によって生じる売上高達成の困難な環境は、燃油費の大幅な下落というメリットを上回り続けていますが、第3四半期に達成した成果により、AMRは直近の課題に対処すると共に、長期的に競争力を保ち、成功を実現するための準備を整えました。戦略的パートナーと投資家の皆様からAMRに寄せられた大きな信頼は、長年にわたって責任を果たしてきた実績と、航空業界が直面している数多くの課題に対処するにあたってのAMRの能力に対する信頼の表れであると思っています。しかしながら、長期的な将来を保証する唯一の手段は利益であり、したがって収益性復帰へ向けて引き続き注力していく必要があります。従業員に対しては困難な時期における努力に感謝し、今後の課題にも引き続き立ち向かってくれることを確信しています。」
アーピィーは、アメリカン航空とoneworld加盟会社のうちの4社(ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ロイヤル・ヨルダン航空、フィンランド航空)が、グローバルでの独占禁止法の適用除外申請について、米国運輸省(DOT)から承認を得られるという見通しを繰り返しています。また各社は、この計画が利用客の皆様にもたらすメリットを欧州連合の許認可担当部門に引き続き提示していく予定です。この承認が得られた場合、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、およびイベリア航空は、北米と欧州間のフライトにおいて、旅行オプションやお客様へのサービスをさらに良いものとするための共同事業を開始する計画です。
財務および運航実績(特別項目の影響を除く)
AMRコーポレーションが発表した今第3四半期の連結収益は、前年同期を20%以上下回る約51億米ドルで、これは主に輸送能力の削減、および世界的な経済低迷による旅客と貨物の需要減少によるものでした。
フライト変更手続きや座席アップグレード、食事の機内販売、手荷物料金などからの売上を含むその他の収益は、前年同期比1.4%増の5億8,500万米ドルとなりました。世界的な経済低迷を反映して、貨物関連の売上高は前年同期比40.8%減の約9,400万米ドルとなりました。
アメリカン航空の第3四半期の主要路線有効座席1マイルあたりの旅客収益(単位収益)は、前年同期から14.5%の減少となりました。これは困難な経済環境を反映したものですが、アメリカン航空はネットワークの強さとプレミアムシートによる売上拡大に向けた努力により、競合路線を持つ他の複数の航空会社よりも優れた売上高実績を挙げることができたと考えています。
今第3四半期の主要路線座席有効マイルは、需要の厳しい状況に対応するため輸送能力抑制を維持していることにより前年同期から8.2%減少しました。
アメリカン航空の今第3四半期の主要路線搭乗率(座席占有率)は過去最高の83.9%で、これに対し前年同期は82.2%でした。支払われた平均料金を示すイールドは第3四半期に前年同期から16.3%低下しました。このイールドの低下は主に業界全体における値引きの拡大、およびプレミアム・キャビンの利用低下によるものでした。
アメリカン航空の今第3四半期の主要路線有効座席1マイルあたりの原価(単位原価)は、燃油費の低下を原因として前年同期比13.5%減になりました。燃油費ヘッジの影響を考慮した場合、AMRが今第3四半期に支払ったガロンあたりジェット燃油費は2.07米ドルで、これは前年同期のガロンあたり3.57米ドルから42%の減少でした。結果として、今第3四半期に支払ったジェット燃油費は、直前期に一般的だった価格を支払った場合を11億米ドル近く下回りました。
燃油費を除く今第3四半期の主要路線単位原価は、輸送能力縮小、年金関連の経費増大、資材および修理費の増大、および定時運行発着イニシアティブへの投資により、前年同期比7.2%増となりました。
貸借対照表アップデート
今第3四半期に行った4億3,200万米ドルのタームローン与信枠償還の影響を含め、AMRの第3四半期末時点での現金および短期投資は、制限付き残高4億5,900万米ドルを含めて46億米ドルでした。これに対し前年同期末時点での現金および短期投資は、制限付き残高4億5,600万米ドルを含めて51億米ドルでした。
10月中に完了する資金調達からは、合計約5億2,000万米ドルの調達資金を2009年度第4四半期の現金および短期投資残高に組み入れる予定です。この資金調達には、タームローン与信枠のリファイナンスを目的とした負債の第三者割当による4億5,000万米ドルの調達、GECASの与信枠に基づく約5,500万米ドルの調達、およびAMRが最近行った株式売出しの引受証券会社によるオーバーアロットメントオプション行使を通じた、約380万株のAMR普通株売却による3,000万米ドルの調達が含まれます。負債の第三者割当により調達した2億7,600万米ドルの資金は第4四半期中に受領済みであり、2009年10月15日に満期を迎えたAMRの1999-1 EETCの一部のリファイナンスに使用しました。
長期負債、設備リース債務、空港施設免税債の元本、および航空機オペレーティングリース債務の現在価値の合計額であるAMRの総負債額は2009年第3四半期末時点において157億米ドルで、これに対し前年同期末時点では154億米ドルでした。総負債額から制限付きでない現金と短期投資を差し引いたAMRの純負債は、2009年第3四半期末時点において116億米ドルで、これに対し前年同期末時点では107億米ドルでした。
第3四半期および直近のハイライト
- 米国運輸省(DOT)が測定した今第3四半期のアメリカン航空の「A+14」定時運航実績は78.5%で、前年同期から4.6パーセンテージポイント改善しました。今年度初期から第3四半期末までのアメリカン航空のA+14運航実績は76.8%で、前年同期から9.8パーセンテージポイント改善しました。
- アメリカン航空は150機のMD-80型機へのGogo®機内Wi-Fiインターネットサービスの導入を完了し、機内インターネットサービスに対応したアメリカン航空の航空機の数は、大陸間航路に使用されているボーイング767-200型機を含めて165機を超えました。
- AMRはヒューレットパッカード社との間に次世代乗客サービスシステム開発に関する趣意書を締結し、顧客サービス強化と情報技術分野におけるリーダーとしての地位拡大に向けてさらに一歩を進めました。この提携は、お客様の空の旅をより快適にするための取り組みの一環です。
- アメリカン航空はAA.com® Notification Centerをさらに改善し、、お客様が通知をご希望される情報を登録するだけで、お好みの設定に合わせてフライト毎に、状況を自動的に通知できるようになりました。
2009年度第4四半期のガイダンス
主要路線および連結ベースの輸送能力
AMRは2009年度通年の主要路線の輸送能力が前年同期比約7.5%減となり、そのうち米国内での輸送能力は約9%減、国際線は約5%減になると予想しています。2009年通年の連結ベースの輸送能力は前年同期比約7.5%減少する見込みです。
AMRは2009年度第4四半期の主要路線の輸送能力が前年同期比約6%減となり、そのうち米国内での輸送能力は約5%減、国際線は約7.5%減になると予想しています。2009年第4四半期の連結ベースの輸送能力は前年同期比約5.5%減少する見込みです。
AMRは地域関連会社による2009年第4四半期の輸送能力が前年同期比1%超の減となり、2009年通年では前年比約8%減になると予想しています。
燃油費とヘッジ
燃油費は非常に不安定な状況が続いていますが、AMRは10月9日の先物カーブに基づき、2009年第4四半期に消費が予想される燃料の平均システム価格をガロンあたり2.12米ドル、2009年度通年ではガロンあたり2.00米ドルで計画しています。AMRは2009年第4四半期に消費が予想される燃料の31%を平均2.41米ドルのジェット燃油費相当額(原油価格ではバレルあたり平均96米ドルに相当)にてキャップし、28%については平均最低基準価格をガロンあたり1.73米ドルのジェット燃油費相当額(原油価格ではバレルあたり67米ドルに相当)に設定しています。2009年10月9日現在の2009年度の原油平均先物価格はバレルあたり72米ドルでした。AMRは2009年度通年に消費が予想される燃料のうち、36%をガロンあたり平均2.50米ドルのジェット燃油費(原油価格ではバレルあたり平均97米ドルに相当)にてキャップし、33%については平均最低基準価格をガロンあたり1.86米ドルのジェット燃油費相当額(原油価格ではバレルあたり平均70米ドルに相当)に設定しています。第4四半期に消費が予想されるジェット燃料は連結ベースで6億6,600万ガロンです。
主要路線および連結単位原価(特別項目を除く)
|
2009年度第4四半期(推定) 前年同期比増(減) |
2009年度通年(推定) 前年同期比増(減) |
| 主要路線 |
(0.8)% |
(8.8)% |
| 燃油費を除く |
8.3 |
6.9 |
| 連結 |
(1.0) |
(9.1) |
| 燃油費を除く |
7.3 |
5.6 |
単位原価が増加すると予想される原因には、年金関連の経費増、材料および補修費の増大、信頼度イニシアティブ、および輸送能力削減に伴うコスト増が含まれます。これは需要低下に伴う乗客と貨物関連のコスト減およびその他のコスト削減策により一部相殺されると予想されます。